【ポケモン剣盾S6シングル最終57位(レート2126)~バイバニラ軸対面構築~】
はじめまして。松実玄@おまかせあれ! と申します。
今回、ポケモン剣盾シングルランキングマッチ~シーズン6~にて、念願だった最終2桁を達成することができたため、本シーズンで使用した構築についてまとめました。
【最終結果】
T N:まつみ くろ
順位:57位
レート:2126
【構築経緯】
私が一番力を入れてポケモン対戦をしていたのが第5世代のときであり、そのときにはノオースタンという構築を愛用していました。
今作でポケモン対戦に復帰するにあたり、まずはノオースタンを組んでみたところ、襷ユキノオーの対面性能が非常に高いことがわかりました。
その後、バイバニラに特性:ゆきふらしが追加されていたと知り使用したところ、ユキノオー以上に使いやすかったため、第3シーズンからはバイバニラを軸にパーティを編成することに。
今シーズンは今までの経験をもとに構築を組み上げていきました。
①主軸となる襷雪降らしバイバニラ
②対面性能最高のポケモンでありダイマックスエースを切り返せるトリックルームミミッキュ
③トリルとの相性が抜群でかつバイバニラが苦手なポケモンに強く出れるラム剣舞ドサイドン
④バイバニラが苦手な炎・氷タイプに強く、他にも多くの相手と打ち合え先制技を持つなど対面性能が高いアシレーヌ
まではすぐ決まりましたが、残り2枠は試行錯誤を繰り返し、最終的には
⑤上4体が苦手とするラプラスやロトムに対して強い圧力をかけることが出来るパッチラゴン
⑥地面やフェアリーに強く、特性ミラーアーマーと持ち前の耐性と耐久のおかげで幅広く打ち合えるハチマキアーマーガア
を採用し、構築が完成しました。
【コンセプト】
・バイバニラを軸とした対面構築
・相手の想定外から勝ち筋をつくりだす
【個別解説】
※実数値表記は H - A - B - C - D - S の順で()内が努力値配分です。
また、赤色は性格上昇補正、青色は性格下降補正です。
〇バイバニラ
性格:うっかりや ※ドラパルトのドラゴンアローをできるだけ耐える(陽気珠までなら高乱数耐え)+ミラーコートのダメージを上げるため
持ち物:きあいのタスキ
特性:ゆきふらし
実数値:146 - 116(4) - 105 - 178(252) - 99 - 131(252) ※特防個体値は22~23(ミラーコートのダメージを上げるため、個体値0もあり?)
技構成:ふぶき/ミラーコート/ぜったいれいど/こおりのつぶて
調整意図:CS極振り ※素早さは最速アーマーガア及び準速ホルード抜き
構築の軸。ふぶき+あられ+つぶてでの処理性能が非常に高く、ドリュウズも高乱数で倒すことができます(怯まなければ…)。また、残飯非所持のH振りナットレイもふぶき+あられ+ふぶきによって高乱数で倒せます。
霰のおかげで相手のタスキ持ちに一方的に強く、特に最終日は初手ホルードを倒して数的有利を得ることが多かったです。
ミラーコートはアシレーヌやロトム等に打つほか、トゲキッスはオーロラベール警戒でダイバーンを打ってくる可能性が高いため、強気にミラコを選択していました。この技のおかげで特殊の炎や水に勝てるようになるため、対面で対応出来る相手が大幅に広がりました。
ぜったいれいどは耐久ポケモン用及び不利対面でのワンチャン狙い用。襷のおかげで強引に回数を稼げるため、後続に負担をかけたくないこの構築では結構打つ機会はありました。ドヒドイデとの初手対面では脳死で連打します。
今環境は強力な炎タイプが少ないことや主な鋼タイプがドリュナットやアーマーガアなど氷技が通る相手が多いことから、氷技の一貫性が非常に高いと感じています。
その中で必中威力110技を打てるバイバニラが弱いわけがなく、ミラーコートや(この型では所持していませんが)フリーズドライを覚えることから、バイバニラの欠点のひとつである技範囲の狭さを感じさせません。
種族値配分が...と言われたりもしているようですが、ナットレイなど多くの相手を2発で倒せる火力、最速アーマーガアの上を取れる素早さやドラパルトのドラゴンアローをある程度耐える耐久、つぶてに一定の火力を出してくれる攻撃など、この型で使うにはむしろ絶妙な種族値配分だったと思っています。
バンギラス入りや通りが悪い場合を除き、多くの試合で先発として選出していました。
間違いなく構築のMVPです。
〇アシレーヌ
性格:ひかえめ
持ち物:たつじんのおび
特性:げきりゅう
実数値:175(156) - 84 - 123(228) - 176(108) - 137(4) - 82(12)
技構成:うたかたのアリア/ムーンフォース/エナジーボール/アクアジェット
調整意図:耐久→A252↑珠ドラパルトのダイホロウ(ゴーストダイブ)確定耐え
特攻→11n
端数は特防と素早さへ
相手にヒヒダルマやパルシェンなどの氷タイプ、エースバーンやウインディなどの炎タイプがいるとバイバニラを出しにくいため、そう言った場合の初手要員として採用。
かなり防御に厚く振っておりますが、ドラパやドリュなどにダイマックスをされても一撃入れられるようにするためです。ハチマキヒヒダルマの地震も耐えます。
持ち物はラプラスやダイマックスドラパルトなどをできるだけ削れるように達人の帯を採用しました。最終日にりゅうまいバンギをムンフォ→アクジェで処理できた(乱数のようです)ので、正解だったと思います。
水技は当初(ある程度Dに振ったカバルドンを1発で倒すため)ハイドロポンプにしておりましたが、あまりにも外したので素直にアリアへ変えました。
この子がいたおかげで初手アシレーヌを意識させることができ、初手バイバニラが通しやすくなるというメリットもありました。
あと、ナットレイ入りには絶対に選出しませんでした。
〇パッチラゴン
性格:いじっぱり
持ち物:ロゼルのみ
特性:はりきり
実数値:165 - 167(252) - 110 - 90 - 91(4) - 127(252)
技構成:でんげきくちばし/げきりん/つばめがえし/ほのおのきば
調整意図:AS極振り
ラプラスやロトム系統への圧力となるポケモン、またダイマックスエースとして採用。
ラプラスの後ろにミミッキュやピクシーが控えていることが多いため、それらへの対策としてロゼルのみを持たせました。トゲキッスのダイフェアリーを耐えるなどの恩恵もありました。今シーズン爆増していたアッキミミッキュを素で抜けるのは大きなポイント。
ダイマックスエースとしては鈍足でありドラパドリュなどの環境トップに弱いため使い方は難しいですが、うまく構築の穴を埋めてくれたと思います。
〇アーマーガア
性格:いじっぱり
持ち物:こだわりハチマキ
特性:ミラーアーマー
実数値:194(164) - 152(252) - 126(4) - 60 - 106(4) - 98(84)
技構成:ブレイブバード/アイアンヘッド/とんぼがえり/ねごと
調整意図:攻撃→極振り
素早さ→一段階上昇で最速ギャラドス抜き
残り耐久
対地面フェアリー、特にドリュウズへの圧力として採用。
最初はHB鉄壁で使用していましたが、トゲキッスや特殊ドラパルトに大きく隙をみせ、この構築には合ってないと感じたことから試行錯誤の末、ハチマキにたどり着きました。
ハチマキにすることでH179までのトゲキッスをアイアンヘッドで確定1発、耐久無振りドラパルトをブレイブバードで高乱数1発となる火力が出ます。
有利不利がはっきりしているこのポケモンにとって対面操作出来るとんぼ返りは非常に強力な技です。寝言は欠伸持ちへのささやかな抵抗。またバタフリー対面で一度大活躍しました。ダイウォールの元ともなります。
ミラーアーマーのおかげで能力ダウンに対して強く、多くの耐性と十分な耐久があることからハチマキ適正が高いポケモンだと感じました。
初見で鉢巻は絶対読まれないため交代でトゲキッスやドラパルトなどが出てくることもよくあることから、そのまま戦闘不能にすることも多々。
「なにより意表がつける」と言った言葉がありますが、実際そこが最大の強みで、相手にとって想定外の火力を出せることによる奇襲性能はやみつきになります。
〇ミミッキュ
性格:いじっぱり
持ち物:いのちのたま
特性:ばけのかわ
実数値:159(228) - 156(252) - 104(28) - 63 - 125 - 116
技構成:じゃれつく/かげうち/のろい/トリックルーム
調整意図:攻撃→極振り
HP→命の珠の反動ダメージを少なくするため10n−1、残り防御
対面性能の高いポケモン、またトリックルーム起動要員として採用。
できるだけ対面性能を上げるために命の珠を持たせました。特に影打ちの威力が上がることがとてもありがたかったです。トリックルームのカモフラージュになるのも◎。
ギャラドスなどのダイマックスエースへの切り返しとしてトリックルームが非常に重宝しました。相手からみえない勝ち筋をつくることができることがこの技の最大の強みだと思います。
ドリュウズ、オノノクス入りや対受けループ以外にはほとんど選出していました。
〇ドサイドン
性格:いじっぱり
持ち物:ラムのみ
特性:ハードロック
実数値:213(180) - 211(252) - 151(4) - 67 - 76(4) - 69(68)
技構成:じしん/ロックブラスト/ほのおのパンチ/つるぎのまい
調整意図:攻撃→極振り
素早さ→4振りカバルドン抜き
残り耐久
ラムの実を所持していることから欠伸カビゴンに対して圧倒的に強く、カビゴン対面で2度剣舞をすることでカビゴンを突破しつつそのまま勝てることも多数。重いことからヘビーボンバーのダメージは微々たるものなのもありがたい。
相性がはっきりしているため有利対面で積極的に剣舞し、交代先のポケモンにダイマックスを切って持ち前の耐久とハードロックと合わせて強引に倒す動きが強かったです。
炎のパンチはアーマーガアやナットレイの処理に役立ちます。ただしHB鉄壁アーマーガアにはダイマックスを切る必要があります。
バイバニラが苦手なポケモンを補完してくれ、かつトリルとの相性も抜群で、エースとして活躍してくれました。
【選出パターン(例)】
炎・氷・バンギが2体以上:アシレーヌ・ミミッキュ・ドサイドン
受けループ:バイバニラ・パッチラゴンorミミッキュ・ドサイドン
その他状況に応じて
選出率:バイバニラ>ミミッキュ>ドサイドン>アシレーヌ>>パッチラゴン>アーマーガア
【重いポケモン】
・ラプラス…壁に対する対抗手段がないため、キョダイマックスされると絶望的。出来るだけ対面で削る手段を持たせていました。パッチラゴンやアーマーガアを嫌ってか選出されない場合もあるため、最後の方は割り切って立ち回っていました。
・ヒヒダルマ…初手ダルマにはアシレーヌを合わせるしかないのが本当にキツイです。一度退かせてだいたいいる裏のカビゴンをドサイドンの起点にする立ち回りをしていました。
・ピクシー…先に展開されてしまうと突破不能になります。特に下からの行動となるドサイドンは選出を控えるように意識しました。
・ロトム系統…特に水ロトムと草ロトムは非常に重いです。パッチラゴンを連れていくか初手バイバニラのミラーコートで強引に処理していました。
【おわりに】
シーズン2からランクマを始め、念願だった最終2桁を、信頼して使い続けてきたバイバニラと一緒に達成できたことはすごくうれしいです。
また、再びポケモンを始めるきっかけをくれ、色々とサポートしてもらった友人たちにはとても感謝しています。
6月末から環境が大きく変わっていくと思うので、引き続きポケモンを楽しんでいきたいと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
twitterID:@96omakasepoke