【ポケモン剣盾S13シングル最終140位(レート2022)”スノースタン~バイバニラ&ガブリアス~"】
こんにちは。松実玄@おまかせあれ! と申します。
今回、ポケモン剣盾シングルランキングマッチ~シーズン13~にて、それなりの成績を残すことができたため、本シーズンで使用した構築についてまとめました。
【最終結果】
T N:まつみ くろ
順位:140位
レート:2022
【構築経緯】
ガブリアス。第4世代で初登場して以降、常にポケモンバトルの最前線に君臨してきた、通称”ポケモン界の主人公"。私自身、特に5世代~6世代環境ではこの子なしの構築は考えられないほど、愛用してきました。しかし、第8世代である剣盾環境では今のところ使用率のトップ層にはランクインしておらず。その栄光は過去のものになってしまっているようで…。
いや、それでもこの子は"主人公"ガブリアス。まだまだ最前線で活躍できるはず!なにより活躍している姿が見たい!というわけで、剣舞から構築をスタート。
が起点にできるポケモンは、バンギラスやウツロイド。これらのポケモンを誘いつつ展開できるポケモンとして、サンダーを採用。ダイマックスをに切りたかったので非ダイマでも一定の性能を保てる型を模索し、スカーフを持たせました。
ここでという並びを見て、どこか懐かしい気持ちに。5世代のときに存在した構築「ノオースタン」の中での並び「ノオーガブサンダー」を思い起こさせました。そのためどうしてもユキノオーを入れたくなり、"8世代式ノオースタン"を復活させるぞ!…としばらくユキノオーを使っていたのですが、やっぱり限界を感じたのでここはバイバニラにチェンジ。
この3体の苦手ポケモンを考えたときに真っ先に出てくるのが、マンムーやヒヒダルマ、ブリザポスなどの氷タイプ全般。なので水タイプは絶対にほしいところ。またのボルチェンからの引き先として、ある程度クッションになれるポケモンも必要だったので、残飯守る持ちのカプ・レヒレを採用することにしました。
5枠目にはミミッキュ。ここはもう対面的な構築を組むなら、というか私が構築を組む際にはかかせないので採用です。あえて理由を挙げるなら、対面性能が高いこと、ダイナックルへの抑止力となれることの2点ですね。命の珠が余っていたので、珠剣舞のテンプレ型を使ってみることに。
最後の6枠目。ミミッキュをはじめ、フェアリータイプがかなり重いのが気になりました。さらにまだまだ重い氷タイプやクレセリアなど耐久ポケモンへの対策が必要。そこで思いついたのが、挑発持ちのヒードラン。弱点保険を持たせて対面的な戦い方もできるようにしました。
最終的なパーティは
ノオースタンらしく「天候起動+竜+電気+鋼」という綺麗な並びが完成し大満足しております。ノオースタンじゃないけど。
【コンセプト】
・を活躍させる
・ノオースタンらしい相性補完
・対面選出とサイクル選出の切り替え
【個別解説】
※実数値表記は H - A - B - C - D - S の順で()内が努力値配分です。
また、赤色は性格上昇補正、青色は性格下降補正です。
なお、ポケモンは採用順に記載しております。
〇ガブリアス
性格:ようき
持ち物:オボンのみ
特性:さめはだ
実数値:185(12) - 180(236) - 116(4)- 79 - 106(4) - 169(252)
技構成:スケイルショット/じしん/ほのおのキバ/つるぎのまい
調整意図:H→4n+1(オボンのみの回復量意識)
S→最速
A→残り
端数BD
本構築の主人公。
などから有利対面をつくり、剣舞を積んでダイマックス。本来に強いカプ・レヒレやテッカグヤ、霊獣ランドロスらをなぎ倒し全抜きを狙います。
バンギラスやウツロイドをよく初手に誘うので、初手からを出して剣舞で崩しにいくのが本構築の必勝パターン。スケイルショットでのS上昇も強く、裏にエースバーンらがいる場合はダイマックス前にこの技を打っておくよう意識しました。
オボンのみは前期のとある構築記事から参考にさせていただきました。これにより強引に剣舞を積みつつ、ダイマックスの際に体力を残すことができます。種族値の高さとかみ合っており非常に相性がよかったです。
一方、弱みとしてはタイプ一致技の両方が半減される技のため、相手に上手く回されるとなかなか攻撃を通せない点があります。そのためしっかりサイクルの中で相手の裏を考察するのが重要。・・・なのですが私はそんな上手い芸当できないので、余計なことは考えずとにかく剣舞したらダイマックスしてました。実際それでなんとかなってた印象です。割り切りは大事。
上手く展開できたときには何度も3タテをしてくれました。これぞエース。これぞ主人公。これぞ"ガブリアス"!
〇サンダー
性格:ひかえめ
持ち物:こだわりスカーフ
特性:せいでんき
実数値:165 - 99 - 106(4) - 194(252) - 110 - 152(252)
調整意図:CS極振り
展開要員及びスイーパーとして採用。
上からボルトチェンジを打てるのが強く、バンギラスらを誘っての展開のほか、初手対面でダイマックスしてきたエースバーンのダイアタックをですかしたり、ラプラスのキョダイセンリツをで受けながらダイバーン弱点保険で切り返したりなど、立ち回りの起点として活躍してくれました。
スカーフは想定されにくい持ち物のようで、相手にダイジェットを打たなくてもよいと誤認させられるところが結果的に勝敗を分けることもありました。特にカミツルギの上からねっぷうを打てるのがありがたかったです。
一方で使用率1位のポケモンのため手厚い対策もされており、試合数を重ねるにつれて選出率が控え目に。逆に言えば選出を読みやすく、この子の選出圧がを通すための最大のサポートでした。
新旧使用率トップのそろい踏み!…でもガブリアスは若干にがにがしげな顔してる。
〇バイバニラ
性格:うっかりや
持ち物:きあいのタスキ
特性:ゆきふらし
実数値:146 - 116(4) - 105 - 178(252) - 90 - 131(252) ※特防個体値は0(ミラーコートのダメージを上げるため)
技構成:ふぶき/ミラーコート/ぜったいれいど/こおりのつぶて
調整意図:CS極振り ※素早さは最速アーマーガア及び準速ホルード抜き
天候始動枠&タスキ枠。いつもの子です。以下の記事もご参照ください。
【ポケモン剣盾S10シングル最終67位(レート2083)”バイバニラ&ファイアロー軸対面構築"】 - 阿知賀のポケモン日誌
【ポケモン剣盾S8シングル最終52位(レート2118)”バイバニラ軸対面構築~ヨロイじまver"】 - 阿知賀のポケモン日誌
【ポケモン剣盾S6シングル最終57位(レート2126)~バイバニラ軸対面構築~】 - 阿知賀のポケモン日誌
とにかく対面性能が高い。これに尽きます。
最近は私以外にも使用されているトレーナーが増えており、この型がかなり周知されてきたため以前使っていた頃よりも動きにくくはなってきてますが、それでもなお強い。(以前はミラコが未警戒だったり、挑発を打ってくれたりすることが多々ありました。)その性能の高さが評価されつつあることがうれしくもあり、ちょっとさびしくもあり。
フリーズドライとぜったいれいどは一長一短。ですがぜったいれいどで掴める勝利の方が圧倒的に多いと思っています。最終日に一定数いる受けループに強いこともそうですし、特にこの技があるとミラーコートを通しやすくなります。
ノオースタンからユキノオーを追い出してしまった罪な子。でもしょうがないですね、こんな強くてかわいいポケモン、ほかにいないですもん。
〇カプ・レヒレ
性格:ずぶとい
持ち物:たべのこし
特性:ミストメイカー
実数値:177(252) - 74 - 165(116) - 116(4) - 151(4) - 122(132)
調整意図:H→極振り
S→あまりSに振っていない霊獣ランドロスやミミッキュを抜けるライン
B→残り(11n)
端数CD
対氷、地面タイプ、及びクッションとして採用。
この子がいないとヒヒダルマやマンムーがどうしようもないので、後投げできるようにHBベースに。まもると合わせてクッション性能が高く、のボルチェンからの引き先として重宝しました。Sラインはこの近辺が激戦区なので、出来るだけ高めに設定。
一方で、ナットレイになにもできずサンダーに隙を見せるため、出来るだけ選出は避けていました。そもそも耐久ポケモンを使うのが苦手なので・・・。
それでも上記ポケモンを対策するために絶対外せないポケモン。まさに守り神。
〇ミミッキュ
性格:ようき
持ち物:いのちのたま
特性:ばけのかわ
実数値:131(4) - 142(252) - 100 - 62 - 125 - 162(252)
調整意図:AS極振り
対面枠。またの名を枠。
もはや私が語るまでもないテンプレ型ですが、実はシーズン最終日用のパーティでこの型を使用したのは初めて。
選出に困ったら採用していました。相手のダイマックスに対する剣舞ダイウォールや剣舞ゴーストダイブからの切り返しが単純ながら強力。
無理なく構築にゴーストタイプを採用できることで、ダイナックルやダイアタックに対する抑止力となれる点もこの子の大きな強みだと思っています。
一方で今期は水ウーラオスに弱い点も目立ちました。エースバーンの存在も含め、選出時点ではそれらへの切り返しも考える必要があります。
以上に構築から外せない子。これからもお世話になります。
〇ヒードラン
性格:ひかえめ
持ち物:じゃくてんほけん
特性:もらいび
実数値:175(68) - 85 - 127(4) - 200(252) - 128(12) - 119(172)
技構成:だいもんじ/ラスターカノン/ソーラービーム/ちょうはつ
調整意図:H→16n-1
S→12振りミミッキュ抜き
C→極振り(D4振りキョダイエースバーン(格闘)をC+2ダイスチルで87.5%の乱数1発)
端数BD
対氷、フェアリー、鋼タイプや対面選出時のダイマックス要員として採用。
後投げ性能の高さも魅力的ではありますが、ダイマックスを切ったときが一番強く、珠エースバーンとのダイマックス勝負を制することができるほど、対面性能が高いです。
環境的には多くないため警戒が薄く、カイリューやボーマンダにも恐れず選出できます。またSラインを高めに設定しており、霊獣ランドロスやカプ・レヒレの上を取って行動することも多々。
また、挑発が受けポケモンに対して強烈に刺さり、ハピナスやラッキーすら強引に突破することができました。ミミッキュorクレセリア+ブリザポスのトリル展開にも挑発を打つことで機能停止にできるところも強みのひとつです。
採用順は最後ですがどんどん信頼感が増していきました。頼もしい背中。
【選出パターン(例)】
サイクル的選出:・・
対面的選出:・・
対ウツロイド入り:・@2
対受けループ:・or・
その他状況に応じて
選出率:>=>=>=>>=
※ポケモン毎の選出率は大きく変動なく、状況に応じて様々な選出をしていました。
【重いポケモン】
・マンムー・・・最難関。の選出が必須になりますが、が苦手なポケモンをしっかりカバーできる選出をする必要があり、必然的にサイクル的選出となります。の体力管理をしつつ最後にマンムーと対面できるよう負荷をかけていくことが重要。
・ヒヒダルマ・・・これもがいないと対応が困難。ただ、初手対面ではとんぼがえりしてくることも多いため、それを読んで先発から剣舞し、スケイルショットで切り返すヤンキー戦法をとったりしていました。成功率2/3。
・エースバーン・・・明確に強いポケモンがいないため、対面的な対応が求められますが、がエースバーンに弱いのが対応を難しくさせています。前述のとおりで対面処理するか、+で上手くいなしていくか。
・ミミッキュ・・・なんだかんだ対応が難しいポケモン。ミラーでことごとく負けたのが苦しかったです。
【おわりに】
最終日、というか年越しするまでは高順位を狙っていなかったのですが、記念にちょっとやってみたら思ったより勝てて楽しくなり、結局最後まで潜ってました。4桁順位からスタートし、準備不足が響いて最終2桁には届きませんでしたが、ある程度満足がいく結果だったのでよかったです。なにより、新旧の相棒を軸に据えた構築が組めて戦えたので楽しさもひとしおでした。
来シーズンも同レギュレーションなのかな? どれだけ時間をとれるか分かりませんが、まだまだ使ってみたい子がいるのでこれからも楽しんでいきたいです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
twitterID:@96omakasepoke